家庭菜園を始める際、最初にどの野菜を育てるかは重要な選択です。今回は、初心者の方が成功しやすい野菜の選び方について、具体的にご説明していきます。
季節ごとのおすすめ野菜
それぞれの季節に適した野菜を選ぶことで、栽培の成功率が高まります。
【春に植える野菜】
- ○葉物野菜
- ほうれん草(収穫まで40日程度)
- 春菊(収穫まで45日程度)
- レタス(収穫まで50-60日程度)
- ○果菜類
- スナップエンドウ(収穫まで70-80日)
- ミニトマト(収穫まで90-100日)
- そら豆(収穫まで120-150日)
【夏に植える野菜】
- ○耐暑性の高い野菜
- オクラ(収穫まで60-70日)
- モロヘイヤ(収穫まで40-50日)
- つるむらさき(収穫まで30-40日)
- ○果菜類
- きゅうり(収穫まで60-70日)
- なす(収穫まで70-80日)
- ピーマン(収穫まで80-90日)
【秋に植える野菜】
- ○葉物野菜
- 小松菜(収穫まで30-40日)
- 水菜(収穫まで30-40日)
- チンゲン菜(収穫まで40-50日)
- ○根菜類
- カブ(収穫まで50-60日)
- ラディッシュ(収穫まで30-40日)
- 大根(収穫まで60-70日)
【冬に植える野菜】
- ○寒さに強い野菜
- ほうれん草(収穫まで50-60日)
- 春菊(収穫まで50-60日)
- 白菜(収穫まで80-90日)
栽培難易度による選択
初心者の方は、まず栽培が容易な野菜から始めることをおすすめします。
【超初級:最も育てやすい野菜】
- ○葉物野菜
- 小松菜
- 水菜
- サラダ菜
特徴:
- 病害虫が少ない
- 生育が早い
- 栽培期間が短い
- 水やり以外の管理が少ない
【初級:比較的育てやすい野菜】
- ○果菜類
- ミニトマト
- シシトウ
- インゲン
特徴:
- 栽培方法が単純
- 病害虫への抵抗力がある
- 収穫期間が長い
- 育てる楽しみが大きい
育成期間による選択
育成期間は、栽培のモチベーション維持に大きく影響します。
【短期で収穫できる野菜】(30-40日)
- 小松菜
- 水菜
- ベビーリーフ
【中期で収穫できる野菜】(50-70日)
- レタス
- カブ
- インゲン
【長期で収穫できる野菜】(80日以上)
- トマト
- なす
- ピーマン
- カボチャ
家族の好みと消費量の考慮
栽培する野菜は、家族の食習慣に合わせて選びましょう。
【消費量の見積もり方】
- ○日常的に使う野菜
- サラダに使う量
- 調理用の使用量
- 保存可能期間
- ○収穫量の目安(1株あたり)
- 小松菜:50-100g
- ミニトマト:1-1.5kg
- きゅうり:1.5-2kg
【保存方法による選択】
- ○長期保存可能な野菜
- じゃがいも
- たまねぎ
- かぼちゃ
- ○収穫後すぐに使う野菜
- レタス
- ほうれん草
- きゅうり
栽培スペースによる選択
利用可能なスペースに合わせた野菜選びも重要です。
【プランター向きの野菜】
- 葉物野菜全般
- ミニトマト
- インゲン
- ハーブ類
【地植え向きの野菜】
- 大型トマト
- なす
- かぼちゃ
- だいこん
初心者向けおすすめ栽培セット
以下の組み合わせは、初心者の方でも比較的失敗が少ないです。
【春夏の栽培セット】
- ①ミニトマト + 小松菜
- ②きゅうり + サラダ菜
- ③インゲン + 水菜
【秋冬の栽培セット】
- ①ほうれん草 + ラディッシュ
- ②白菜 + 小カブ
- ③春菊 + 水菜
次回は、家庭菜園に必要な基本的な道具と準備物について、詳しくご説明していきます。