家庭菜園で収穫した野菜を無駄なく活用するためには、適切な保存方法を知ることが重要です。また、収穫量が多い時期には、加工による保存も効果的です。今回は、野菜の保存方法と活用方法について詳しくご説明します。
Contents
野菜別の保存方法
葉物野菜の保存
葉物野菜は傷みやすいため、適切な保存方法が特に重要です。
【小松菜・ほうれん草】
- 洗浄:泥を丁寧に洗い落とす
- 水切り:十分に水気を切る
- 包み方:キッチンペーパーで包み、ビニール袋へ
- 保存温度:3-5℃
- 保存期間:4-5日程度
【レタス類】
- 丸ごと:根元を切り、ラップで包む
- カット済:水気を切り、密閉容器に入れる
- 保存温度:5℃前後
- 保存期間:約1週間
- 注意点:結露を防ぐ
果菜類の保存
【トマト】
- 完熟品:室温(20℃以下)で保存
- 半熟品:紙袋で追熟
- ヘタの向き:上向きに置く
- 保存期間:5-7日
- 注意点:冷蔵は風味が落ちる
【きゅうり】
- 洗浄:軽く水洗い
- 包み方:新聞紙で包む
- 保存温度:10℃前後
- 保存期間:1週間程度
- コツ:立てて保存
根菜類の保存
【大根】
- 葉の処理:切り落とす
- 包み方:新聞紙で包む
- 保存温度:3-5℃
- 保存期間:2-3週間
- 注意点:乾燥を防ぐ
冷蔵・冷凍の仕方
効果的な冷蔵保存
冷蔵保存の基本は、適切な温度と湿度管理です。
【野菜室の使い分け】
- 上段:葉物野菜(5-10℃)
- 中段:果菜類(8-12℃)
- 下段:根菜類(3-7℃)
冷凍保存のテクニック
冷凍保存は、収穫量が多い時期の長期保存に効果的です。
【冷凍の基本手順】
- 下処理
- 洗浄と水切り
- カットサイズの調整
- ブランチング処理
- 冷凍方法
- 小分けにする
- 空気を抜く
- 日付を記入
- 適切な保存容器を使用
簡単な加工方法
収穫量が多い時期には、加工保存がおすすめです。
乾燥保存
【干し野菜の作り方】
- 薄くスライス(2-3mm)
- 天日干しまたは食品乾燥機を使用
- 完全に乾燥させる
- 密閉容器で保存
- 保存期間:3-6ヶ月
対象野菜:
- 大根(切り干し大根)
- にんじん
- ごぼう
- かぼちゃ
漬物作り
【基本の浅漬け】 材料:
- 野菜 500g
- 塩 大さじ1
- 昆布 5cm
- 唐辛子 適量
手順:
- 野菜を適当な大きさに切る
- 塩をまぶし、30分程度置く
- 軽く水気を切る
- 調味料と和える
- 冷蔵庫で2-3時間なじませる
常備菜作り
【定番の常備菜】
- きんぴらごぼう
- なすの煮浸し
- 大根のそぼろ煮
- トマトソース
おすすめレシピ集
葉物野菜のレシピ
【小松菜の炒めもの】 材料(2人分):
- 小松菜 1束
- にんにく 1片
- 油 大さじ1
- 塩コショウ 適量
作り方:
- 小松菜を3cm長さに切る
- にんにくをみじん切りにする
- フライパンで炒める
- 調味料で味を整える
根菜類のレシピ
【大根の煮物】 材料(4人分):
- 大根 400g
- だし汁 400ml
- 醤油 大さじ2
- みりん 大さじ2
- 砂糖 大さじ1
作り方:
- 大根を一口大に切る
- だし汁で煮る
- 調味料を加える
- 柔らかくなるまで煮込む
保存食レシピ
【トマトソース】 材料:
- トマト 1kg
- にんにく 2片
- オリーブオイル 大さじ2
- 塩 小さじ1
- バジル 適量
作り方:
- トマトを湯むきする
- 鍋で煮詰める
- 調味料を加える
- 容器に入れて冷凍保存
次回は、オフシーズンの管理について詳しくご説明します。